お葬儀でもらう「お清めの塩」はどうやって使う!?
お葬儀の参列を終えると会葬礼状といっしょにお清めの塩を渡される場合があります。これは死の穢(けが)れを家の中に入れてしまわないために塩で清めるためのものです。神道では「死は穢れ」として扱っているため必ずお清めの塩を使いますが、「死は穢れ」として扱わない仏教などではお清めの塩は必要ないとされています。
ただし、日本ではお清めの塩は広く一般に定着しています。もともと日本は神道の国だったのでそのなごりが残っているのでしょう。
このことからも、お清めの塩は必ずしも行わないといけないものではなく、個人の考え方や意思で行うとよいでしょう!
では、お清めの塩はどうやって使うのでしょうか!?
お清めの塩はご自宅の門に入る手前、マンションなどの場合は玄関に入る手前(扉の手前)で行います。なんとなくお清めの塩を使っているのがまわり近所に見られたくないからといって、自宅の敷地内や玄関の中で行うと穢れが家の中に入ってしまいますので、必ず門や玄関の手前で行うようにしましょう。
塩をするときはご家族の方などにまずは「胸」「背中」「足元」という順番に塩をしてもらい、その後手で払うようにします。その時の塩はひとつまみ程度の少量で構いません!ひとり暮らしの方などは一人で行ってもらって大丈夫です。
もし参列後、自宅には戻らずそのまま職場などに向かう場合などは、葬儀場を出た際に塩を足元にまいてその塩を踏むという方法もあります!
最後に神道では「死は穢れ」として扱うとありますが、これは故人の霊を穢れとして清めて払うのではなく、死という事象に寄り付く「邪気」を清め払うことを意味しています。
お清めの塩は必ずしも行わないといけないというものではありませんが、気になる方は信仰する宗教にて判断しましょう。